Water-purity control


1.水とバクテリアの関係

水 質管理が難しいと思っている方は沢山いらっしゃると思います。たしかに初めての方には簡単ではないかもしれません。
ただ、難しく考え、色々な知識が必要かと聞かれれば、私は NOと答えます。
よくグッピーに最適なペーハー値がどうとか、硬度がどうとかいう類の解説を色々なところで見掛けます。科学的に水のことについて突き詰めようと すると、どんどん難解なものとなり、それだけで「水質管理は難しい」という先入観を持ってしまいます。

正直言って、私には科学レベルでの説明なんてほとんどできません。ただ、なんとなく水とバクテリアの関係を理解しているだけです。
グッピーを飼育するために、亜硝酸がどうのとか難しいことを理解している必要はないと思います。もちろん知っていて損をするということではありませんが。

私もグッピーを飼育し始めの頃は、「なんでこんなに水が白濁するんだろう?」などとよく悩んだものでした。
そして、いろいろな情報をかき集め、色々な市販の商品を購入しては失敗を繰り返しました。
バクテリア補助剤、濁り除去剤等々、どれだけのお金を使ったことか!しかし、今はバクテリア補助剤や濁り除去剤の類のものは
一切使っていません。何故なら、全く必要がないからです。

水槽の水は、濾過バクテリアがきちんと出来上がっていれば、綺麗になる。
これが全てだし、これだけ理解していれば十分だと思います。
簡単にそして大雑把に言えば、濾過バクテリアの作用については、「水中のアンモニア等の水質悪化の要因をある程度無害化してくれる。」と考えればいいのじゃないでしょうか。


2.どうやったら濾過バクテリアは生まれるのか?

そんなこと知りません。(笑)
ただ、わかっているのは自然発生するということです。つまり、自然発生するまで待てばいいのです。←いい加減だな。^^;
早く新しい水槽にグッピーを泳がせたいと思い、焦って水が出来上がる前にグッピーを入れてしまうことが一番良くありません。
まずは水だけでフィルターを回し続けて下さい。1~2週間は空回しして、それから本当はパイロットフィッシュと呼ばれる、試しのための魚を入れて様子をみるのがベストでしょう。
そ して、もし濾過バクテリアが繁殖していれば、魚を入れたとしてもすぐに水は濁らないはずです。もし、まだ濾過バクテリアが十分でなければ、水は徐々に白濁 してくるでしょう。ここで肝心なことは、白濁したからといって、大量に水換えしないということです。折角、少し繁殖している濾過バクテリアがまた居なく なってしまうことになり、余計に白濁がひどくなってしまいます。こういう時は、中に入れた魚の調子を見ながら、少量ずつ換水をするのがセオリーです。魚は 調子よく泳いでいるのに、水が濁っているという見た目を気にするあまり、行き過ぎた水換えをすると、どんどん魚の調子は悪くなるでしょう。我慢していれ ば、少量の水換えでも水は少しずつ澄んでくるはずです。じっと我慢がポイントです。


3.立ち上がった水槽の管理

一度うまく水が立ち上がれば、あとは「見る目」を鍛えることです。見た感じで、水の状態を理解できるように鍛えるということです。
水の状態の表現として、「新水」と「こなれた水」という2通りの表現をよく使います。「新水」とは文字通り、新しい水ですね。
見 た感じは、水がキラキラとした感じと表現すればいいでしょうか。フィルターの排出口から出る水泡がパッと割れる感じというように水泡で判断する方法もあり ます。一方、「こなれた水」とは十分な濾過バクテリアによって生きた水となっている状態で、見た目は透明なんですが、なんとなくトロンとした感じという か、う~ん、なかなかうまい表現が出来なくて申し訳ないのですが、これは実際に調子のいい水槽の水を何度もよく見てつかんでいただくしかないですね。水泡 は割れにくくなるという見方もできます。
水を見て状態がわかるようになれば、水換えなんて簡単です。どの程度の水量を換えるべきかも簡単にわかるでしょう。
飼 育水は、始めはもちろん新水ですが、徐々にこなれた水に変化していきます。ここで注意しなくてはいけないのは、こなれた水は調子がいいからといってそのま まにしておくと、ある日突然、急激に水のバランスが崩れ、グッピーにとっては好ましくない水に変化します。そのため、やはり一定期間で換水は行うことが重 要です。
ちなみに、私は平日は世話の時間があまりとれないため、週末に9割換水、月1回は水槽丸洗いというペースが多いですね。
もちろん、平日でも水の調子が悪いと判断すれば、都度水換えはします。


4.魚の月齢と水の関係

グッピーは新水を好む。とよく言われます。私もそう思います。ただし、月齢との関係で多少、水に変化をつけなくてはいけません。若い月齢のうちは新水大歓迎だと思います。しかし、フルサイズに近づいていくほど、新水はグッピーにとって刺激が強すぎます。
お じいちゃんが一番風呂に入ると身体に良くないのと一緒です。(笑)新しい水はグッピーの新陳代謝を活性化させ、よく餌を食べ、身体を大きくしてくれる効果 があるようです。そのため、月齢の若いうちは、ガンガン水換えをすると、ドンドン大きくなってくれるでしょう。3日に1回全量換水なんて恐ろしい高頻度高 換水の話しを聞いたこともあります。
しかし、ある程度の月齢(個体差もあるため、一概に○ヶ月とは言いづらいのですが)以降は、あまり高頻度高換水はよくありません。
いわゆる「こなれた水」で維持していくことが必要となりますが、これが一番難しいと言えば難しいですね。オスの尾鰭をコンテストサイズになるまで綺麗に維持していくには、やはりそれなりの経験が必要としか言いようがありません。


5.濾材について

濾 過バクテリアは、スポンジフィルターのスポンジや大磯に大部分が繁殖するのですが、一度バクテリアを安定して繁殖させることができるようになった濾材は、 掃除の時に思いっきり水道水で洗っても、またすぐにバクテリアを繁殖してくれます。よく、スポンジは飼育水で揉み洗いするなどの説明が書かれていますが、 あまり気にする必要はないと思います。(商品の使用説明にも水道水では洗わないで下さいと書いてありますが。)私は、スポンジを洗う時は毎回水道水でジャ ブジャブ洗いますし、水槽の丸洗いの時には大磯も水道水でバシャバシャ洗います。


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